写真のセンスは写真を数多く見ることによって培われる

写真教室を開催しているとけっこうな割合で「写真が上手くなるにはどうすればいいですか?」というドストレートな質問が出されます。

「センスのいい写真を撮りたい」「自分の撮った写真が人から評価されたい」というのは、今のSNS時代の中では当然の思いなのかもしれません。

そういう質問に対し私は、「いっぱい撮る練習をするのと同じくらい、写真を見ることを大切にしてください」と答えるようにしています。

http://kazuyami77.com/archives/1047

以前、ブログの方にまとめたものですが、写真を撮る=アウトプットだとすれば、インプットにあたるのが「見ること」になります。
自分の中に世の中の写真の情報を取り入れ、分析して自分の写真に生かすことです。

センスは膨大なインプットで磨かれる

センスとは一体何でしょうか?

限られた天才があるとき突然閃いて、誰もが驚く独創的なものを作り上げる能力?

センスのある人とはそういう風に思われているかもしれません。

もちろん世の中には一握りのそういう才能を持った芸術家や写真家がいるのかもしれません。

センスがある=軸があること

センスがあることを「その人の色がある」と言ったりしますが、私は「その人なりの軸を持っていること」かなと思っています。

軸があることで自分の作品が他人にどのように受け止められるのか、世の中の流行や流れの中でどのような位置にいるのかが判断しやすくなります。そのことはいい評価を受けた時も悪い評価を受けた時も、作品を改善することやさらに伸ばしていくための原動力になります。

当然、自分の中で価値判断の基準となる軸を作ろうとすればそれなりの数・種類の作品に触れ、様々な角度から自分の価値観を見直していくことが大切です。

写真の世界でいえば、インタネットやSNS、写真展などで多くの作品に触れると同時に、自分でも撮った写真を発信して多くの人の評価や意見を集めることが自分の基準を作るきっかけになります。

カメラの練習は撮ることと見ることの繰り返し

最初の「写真が上手くなるにはどうすればいいか?」という質問に戻ると、私は「撮ることと見ることを繰り返すこと」だと思っています。

自分が被写体をどう捉えたかを表現する「撮ること=アウトプット」と人の作品の意図を読み取り、自分の作品がどう見られるかを知る「見ること=インプット」を繰り返すことが手間がかかるように見えて、一番確実な写真上達の道だと思っています。

少し前は人に写真を見てもらったり、写真を見ようと思えば、写真展を開催するとか写真教室に参加するなど限られた方法しかありませんでした。

しかし今はインタネットで作品が気軽に発信できるようになり、より多くの人に写真を見てもらったり、逆に写真が見られるようにもなりました。

ぜひそういったチャンスを生かして自分のセンスを磨いていけるといいなと思います。

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