こんにちは、フォトグラファー&写真講師の中西です。
写真教室を開催していますと、写真上達の目的としてフォトコンテストでの入賞を挙げる方も時々いらっしゃいます。
その一方で「なかなかコンテストで入賞できないのですが、どうすればいいでしょう?」というご相談もよくお受けします。
確かにアマチュアカメラマンの方にとっては、フォトコンテストは1つの大きな目標であり、カメラを続けていくモチベーションになっていることも少なくないかもしれません。
本日はそのようなフォトコンテストやコンクールの上手な利用方法、向き合い方について写真講師の目からご紹介させていただきます。
フォトコンテストに出展する目的とは?
まず前提として、「フォトコンテストに出展する目的」です。
人それぞれ目的・理由があるかと思いますが、出展者の方にお聞きすると次のようなものがよく聞かれます。
①入賞してカメラマンとしての認知度を高めたい
②入賞賞金や商品がほしい
③写真を撮るための目標、モチベーションとして
④自分の技術向上のため
①については、大きなコンテストや知名度があるコンテストはプロカメラマンや有名写真家への登竜門となることがあります。撮影を依頼するクライアントや作品購入を考えるファンからすれば、「○○コンテストグランプリ」などは魅力的な肩書となるでしょう。
②については、コンテストによってはまとまった賞金が出たり、企業やカメラメーカーが関わっていると高額な副賞が設定されていることもあります。
③④は似ている面もありますが、自らの写真技術を高め、撮影を継続していくためのモチベーションとしてコンテストを利用されている方もいらっしゃいます。プロカメラマンは撮影によって対価や評価を得られますが、アマチュアですとなかなかそうはいかないため、コンテストを1つの目標として撮影に取り組む方も多いようです。
この中でも私がフォトコンテストの利用方法として重要だと感じているのが、④の技術向上を目的とした活用方法です。
次項からはこれについて解説していきたいと思います。
フォトコンテストは「写真構成力」を高められる
私がフォトコンテストを「写真技術を向上させる機会」としておススメしたい最大の理由は「写真構成力を高められるから」という点に尽きます。
写真構成力とは私が勝手に付けた名称ですが、簡単に言うと「何かのテーマ・目的に沿って、撮影する被写体・時間・場所等を決め、より伝わる写真は何かを考える力」とまとめられます。
実はこのことはプロカメラマンが業務の撮影で行っていることです。
クライアントから希望のイメージを伝えられ、それに合わせて撮影する時間帯や場所を提案し、構図を決めて撮影するのが通常の撮影だからです。
一方でアマチュアの方の撮影ですと、基本的には自分で被写体や撮影場所を決めていく自分発信の撮影が主にならざるを得ません。
写真技術の幅を広げるには、この「自分発信の撮影」に加えて、「先に決まっているテーマやイメージに合わせて組み立てる撮影」という逆ベクトルの撮影に取り組むことが必要不可欠です。
その点を考えると、フォトコンテストは最適の機会と言えます。
フォトコンテストの中には、被写体の種類や撮影場所、時期などで縛りを設定しているものが多くあります。具体的には桜や紅葉、人物、ペットなどとテーマが決められており、近年では「地域の魅力を発信できるもの」「ペットへの愛が伝わるもの」などと細かくテーマ設定がなされるコンテストも増えてきました。
当然、審査もそのテーマに沿って行われるため、設定された縛りと主催者が求めるテーマに合わせて写真を組み立てることが必須となります。
この「写真を組み立てる」という過程が写真技術の向上に繋がります。
さらに高度なフォトコンテストになると、テーマやイメージが明示されていないことも多くあります。
ただこちらも裏には何かしらのテーマ・基準が設定されており、応募要項や過去作品の傾向、審査員の傾向などから、主催者の意図を読み取って作品を仕上げるということになります。
「写真構成力」のことについては、別記事で深堀りしていますので、
よろしければご覧ください↓
http://kazuyami77.com/archives/3770
https://note.com/kazuyami77/n/n0319f373c54a
「コンテストでなかなか入賞できない」という方へ
以上のように「写真技術の向上」という面から、フォトコンテストの活用方法について見てきました。
フォトコンテストを写真構成力を高める機会として利用していただき、写真の幅を広げていただければと思います。
その一方で何度もフォトコンテストに出展されているものの、なかなか入賞が出来ないというお悩みもお伺いします。
確かになかなか結果が出ないと、自らの技術不足を疑いたくなることもあるかと思います。
1つの改善方法としては、「写真の添削を受ける機会を作る」という方法があります。
私のような写真添削を受け付けてくれる講師に依頼する方法もありますし、写真サークルや写真教室で添削をしてくれる機会もあります。
また、準備の手間と費用はかかりますが写真展を開催して、公開の場で写真を多くの人に見てもらうというのも1つの方法です。
その上で、ある程度基礎的な写真技術が身に付き、写真添削でも一定の評価が得られたにも関わらず、フォトコンテストでなかなか評価されないということもあるかもしれません。
その場合は本日ご紹介した「写真構成力」を思い出してみてください。
フォトコンテストでは、基礎的な写真技術とともに「テーマをどう理解し、表現しているか」もプラスして審査されるため、写真技術+写真構成力の総合点で評価が決まります。
※フォトコンテストの仕組みをご説明する時、個人的によく例えるのが大学入試です。
写真技術が「共通テスト」、写真構成力が「2次試験」によく似ていて、最低限の基礎知識と各大学に応じた傾向対策が必要という点で似ているかと思います。
本日はフォトコンテストのことについて解説させていただきました。
「何気なく撮影をしているけど、しっくりこない」「写真が上手くなるモチベーションがほしい」という方は一度チャレンジしてみるのもいいかもしれません。
写真添削やアドバイスなど私の方でもお力になれることがあれば、ぜひご相談ください。